🍇①育てやすさに大影響!?ブドウの分類・系統を知ろう
こんにちは!あっぷるSCです!
今回はブドウの分類(系統)についてお話していきます。
「この見た目が可愛いからこれ育ててみよう!」と安易に決めてはいけません!
ブドウを育てるとき、大抵は屋外になると思います。そういった皆さんが育てる環境が、そのブドウにあっているのか考える必要があります。その目安となるのがブドウの分類(系統)!
それでは、さっそく見ていきましょう
ちょっと学術的なお話・・・
ブドウはブドウ科ブドウ属(学名 : Vitis)のつる系の植物です。
現在、生食用・醸造用(ワインなど)として育てられているのは、
・欧州種(ヨーロッパブドウ) 学名 : V.vinifera.L.
・米国種(アメリカブドウ) 学名 : V.labrusca.L.
・欧米雑種(欧州種と米国種を交雑したもの)
学名 : V.vinifera.L. × V.labrusca.L.
それぞれの特性を詳しく見ていきます!
1.欧州種
原産地はアジア西部。温暖で夏の降水量が少ない地域です。なので雨の多い日本では病気や裂果(実が割れること)が起こり、露地での栽培が難しい品種です。しかし、果実の品質がとても良く、日本でもハウスや雨除け施設を完備している場所で栽培がおこなわれています。
2.米国種
原産地は北米大陸。冬は低温で夏は降水量が多い地域です。なので栽培に適した地が多く、栽培は比較的容易な品種です。現在は嗜好の変化によって、あまり栽培されていません。見かけたら逆にレアですね!
3.欧米雑種
欧州種と米国種の良いとこどりをした品種。いま日本で生食で出回っている品種の多くがこれに該当します。果実の品質がよく、比較的容易に育てられるからですね。
近年有名になったシャインマスカットも欧米雑種です。シャインマスカットは欧米雑種にさらに欧米種を掛け合わせて作られたので、より果実品質に磨きがかかっています。あんなに人気が出るのも納得ですね!
結論、育てやすいのは米国種か欧米雑種ということになります!
皆さん、ちゃんとブドウの系統も意識して栽培するブドウを選んでくださいね!