🍇『種なしブドウ』はそういう品種だからではない!?どんな品種も種なしブドウにできる『ジベレリン処理』とは
どんな品種でも種なしにできる魔法の液体があるんです!めちゃくちゃ怪しいwww。
- 植物ホルモン・ジベレリンについて
- まとめ
- ジベレリンは農薬として扱われていますが、元々植物の中に存在するもので、毒物でも劇物でもございません。用法容量をきちんと守って使用すれば、ほぼ間違いなく安全であると言えるでしょう。重要なので赤の太文字の下線まで引きましたw。まあ科学の進歩により、新たな効能の発見があるやもしれませんが・・・。
こんにちは、あっぷるSCです。今回は『種なしブドウ』についてお話しです。
やっぱりブドウを栽培するなら、食べやすい『種なしブドウ』がいいですよね!そうなると選べる品種が狭まりそう・・・。ご安心ください。魔法の液体があれば大丈夫!
全然怪しくないですし(←これが怪しいw)、流通している『種なしブドウ』のほとんどがこの方法で栽培されています。もともと果実は、子孫を残すためにつくられているのですから、種ができるのは至極当然ですね
『種なしブドウ』にするために
『種なしブドウ』にするためには、魔法の液体~ジベレリン水溶液~にブドウの花穂を浸しす作業を行います。これをジベレリン処理といいます。ジベレリンとは、植物ホルモンの一種です。
植物ホルモン・ジベレリンについて
植物ホルモンにはジベレリンの他にも、オーキシン、サイトカイニン、アブシシン酸、エチレン、ブラシノステロイド、ジャスモン酸類、サリチル酸、システミンなど様々。
その中でもジベレリンはオーキシン*1の作用を高めることが分かっています。生長軸の方向への細胞伸長を促進させたり、種子の発芽促進や休眠打破の促進、老化の抑制に関わっています。成長を補助するために重要な役割を担っているんです!
植物の成長を手助けをするジベレリンは、植物によって使用する目的が各々変わってきます。
- 着果数の増加 ナス,いちご
- 果実の肥大促進 ブドウ,キュウリ
- 成熟促進 ブドウ,いちご
- 種なし果実にする ブドウ
- 成長促進 みつば,ふき,うど
- 茎の伸長 キク,シラン
- 開花促進 プリムラ,キク,シラン
- 休眠打破 テッポウユリ
- 落果防止 ネーブル,カキ *2
ジベレリンは発見された順にA1~A136まで存在しています。その中で農薬として使用されているジベレリンはA3という種類のもの。下の図がA3の構造式です。